<第54回読書会活動記録>
| 開催日 | 2024年8月6日 |
|---|---|
| 課題図書 | 暗殺 |
| 著者名 | 柴田哲孝 |
| 出版社 | 幻冬舎 |
概要(Amazonから引用)
奈良県で日本の元内閣総理大臣が撃たれ、死亡した。その場で取り押さえられたのは41歳男性の容疑者。男は手製の銃で背後から被害者を強襲。犯行の動機として、元総理とある宗教団体とのつながりを主張した――。 日本史上最長政権を築いた元総理が殺された、前代未聞の凶行。しかし、この事件では多くの疑問点が見逃されていた。致命傷となった銃弾が、現場から見つかっていない。被害者の体からは、容疑者が放ったのとは逆方向から撃たれた銃創が見つかった。そして、警察の現場検証は事件発生から5日後まで行われなかった。 警察は何を隠しているのか? 真犯人は誰だ?
2024年8月6日に第54回読書会を開催しました。今回の課題図書は『暗殺(著:柴田哲孝)』です。
開催記録として、参加者からの感想コメントを一部抜粋して掲載いたします。
単なる報道だけでは納得できない「矛盾」や「死因の謎」を、あえて小説(フィクション)という形を借りて描写することで、読者に「もしこれが事実だとしたら」という強烈なリアリティを突きつける。その構成の巧みさと、出版に踏み切った勇気に、表現の自由とエンターテインメントの底力を感じました。
クライシスアクターの存在や、オリンピック利権、そして国家レベルの闇。これらを単なる「陰謀論」として片付けるのではなく、一つの可能性として楽しむ姿勢を共有しました。闇が深い世界であればあるほど、表面的な情報に惑わされず、自らの頭で「何が腑に落ちないのか」を考え抜く面白さを再発見しました。
実際のニュース映像やネットでの調査結果、そしてこれまでの読書会で学んだ「地政学」や「利権構造」の知識。それらをパズルのように組み合わせることで、334ページのような記述がより生々しく、立体的に浮かび上がってきます。背景を知ることで、ただの文字情報が「生きた物語」に変わる瞬間を体験しました。
現実の問題としては解決が難しい、あるいは触れることが憚られるタブー。それらを物語の中に落とし込むことで、私たちは安全な場所から「極限の事態」をシミュレーションできます。現実世界の矛盾に気づき、自分なりの「正解」を模索するための、最高に贅沢な思考のトレーニングとなりました。
専門家が語る「公式見解」を鵜呑みにせず、素人目線で「おかしい」と感じる直感を大切にする。プロローグの時点で感じる矛盾や、フィクションとリアルの絶妙な配分を読み解こうとする姿勢は、ビジネスにおけるリスク管理や、新しい市場の隙間を見つける「問題発見力」にも繋がる重要な感覚です。
DPパートナーズでは、「多様性の広がり」と「コミュニケーション」を目的に毎月読書会イベントを開催しております。 2020年3月から始まったこの取り組みも累計76回を超えました。 日々AIが進化して人間の仕事を代替していく時代だからこそ、読書という物理的な知的作業を通じて、「自分の頭で考えること」「自分の言葉でアウトプットする活動」を大切にしていきたいと考えております。
