第76回読書会 :増補版 ガザとは何か

第76回読書会:増補版 ガザとは何か

<第76回読書会活動記録>

開催日2026年6月10日
課題図書増補版 ガザとは何か
著者名岡真理
出版社大和書房

概要(Amazonから引用)

単行本累計5万部突破!23年10月の攻撃直後に緊急出版されたパレスチナ問題を理解するための必読書に大幅増補の決定版 2023年10月7日に始まったイスラエルによる ガザに対する未曾有のジェノサイド攻撃。 だが、実際は「10月7日から」始まったわけではない。 パレスチナ問題の歴史的文脈を明解に解説して ベストセラーとなった『ガザとは何か』に、 哲学者・永井玲衣氏との対談、この2年間に発表された論考、 書き下ろしのQ&Aなど大幅増補した決定版。 パレスチナ問題は、決して「複雑で難しい」わけでも、 「遠くの出来事」でもない。 まず知ることから始める、ここからの一冊。

2026年6月10日に第76回読書会を開催しました。今回の課題図書は『増補版 ガザとは何か(著:岡真理)』です。
開催記録として、参加者からの感想コメントを一部抜粋して掲載いたします。

日本のマスメディアでは触れられる機会が少ないガザの現状を知ることができました。漁船がすべて破壊されている惨状や、「ガザが兵器などの実験場になっている」という衝撃的な表現に触れ、読み進めるうちに憤りや悲しみ、複雑な感情を抱きました。
エルサレムの手記に登場する、外出禁止令のなかで近所の大人たちが開く小さな塾や、イスラエル軍から身を隠しながら勉強する子供たちのエピソードが印象的でした。「学ぶことがこれほどまでに命懸けなのか」という事実に胸を締め付けられると同時に、自分たちの置かれている環境がいかに恵まれているかを再認識しました。
メディアにおける情報操作の現実に驚きつつも、本書の記述を100%正しいと思考停止で受け取るのではなく、「あくまでガザ視点からの意見・参考」として客観的に捉えるバランス感覚も重要だと思います。また、イスラエルが国際法違反を繰り返しながらも処罰されない現状を見て、国際法の有効性に疑問を感じました。
本書の終盤に提示された「私たちにできること」を見て、自問自答しました。自分が何かしたところで大きな変化は起きないかもしれないが、行動しなければ何も変わらないのでまずは調べたいという前向きな気持ちがある一方で、提示されたアクションを実践することが本当に最善なのか悩む気持ちもあり、葛藤を感じました。
国家規模の大きな問題を前に無力感を抱きつつも、「SNSでの拡散」や「読書会で取り上げて意見を交換し合うこと」など、今すぐ身近でできる草の根的なアプローチにも意義があると思いました。また、このように価値観が大きく分かれ得る難しいテーマを扱うからこそ、お互いの多様な視点を尊重し、視野を広げていけると感じました。

DPパートナーズでは、「多様性の広がり」と「コミュニケーション」を目的に毎月読書会イベントを開催しております。 2020年3月から始まったこの取り組みも累計76回を超えました。 日々AIが進化して人間の仕事を代替していく時代だからこそ、読書という物理的な知的作業を通じて、「自分の頭で考えること」「自分の言葉でアウトプットする活動」を大切にしていきたいと考えております。

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