<第70回読書会活動記録>
| 開催日 | 2025年12月10日 |
|---|---|
| 課題図書 | 【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める! |
| 著者名 | 高橋洋一 |
| 出版社 | あさ出版 |
概要(Amazonから引用)
『21世紀の資本』主席訳者 山形浩生氏推薦! 「やっと出た、 『21世紀の資本』のまともな解説本! 」 728ページにもおよぶ、歴史的な大作『21世紀の資本』。 ただ、本当に重要な21枚の図がわかれば、効率的かつ的確に読み解くことができる! あの高橋洋一が解説する『21世紀の資本』とは? いったい『21世紀の資本』のどこを読み、何を読み取ればいいのかが、わかる! 社会科学系の学者たちが書評などを通じて表した批評への、ピケティの返答集 (2014年12月時点日本未翻訳/要約)も掲載。
2025年12月10日に第70回読書会を開催しました。今回の課題図書は『【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める!(著:高橋洋一)』です。
開催記録として、参加者からの感想コメントを一部抜粋して掲載いたします。
「資産を持っている人がより有利になる」という経済の本質。インフレ局面にある今の日本において、株や不動産などの資産を持つ者と持たざる者の格差は、構造的に広がり続けます。この抗えない数式を理解した上で、いかに個人として、また企業として「資本の側」に身を置くかという戦略的な視座を共有しました。
大学の講義では自分事にならなかった経済学も、今の時代は「生存戦略」です。子供向けに証券口座を開設し、早期から投資の仕組みを教えること。格差社会を嘆くのではなく、その仕組みをオープンに話し、自ら管理・運用できる能力を育むことこそが、親ができる最高の教育であると確信しました。
格差是正のための「資産課税」は、理論的には正しくても、実務(ルール作り)においては極めて困難です。事業に必要な設備やインフラにまで課税されれば、企業のイノベーションを阻害し、経済全体にブレーキをかけかねません。分配の正義と、成長のインセンティブをどう両立させるかという国家レベルの難題を、経営者視点で深く考察しました。
格差の根本原因は、労働が「工数」に縛られるのに対し、投資には「拡張性(スケーラビリティ)」がある点だと感じました。この構造を理解し、会社としても銀行預金に眠らせるのではなく、NISAや資産運用を通じて「資本の果実」を得る仕組みを作ることがこれからの時代大切だと思いました。
1980年代の米国資本家たちの動向と、現代のトランプ支持層が抱える不満。ピケティが描いた格差の推移は、現代の政治的な分断とも密接にリンクしていると感じました。増税の是非を単なる善悪で語るのではなく、資本の集中が社会にどのような歪みを生み、それがどう政治を動かすのか。歴史の連続性の中に「今」を位置づけることができました。
DPパートナーズでは、「多様性の広がり」と「コミュニケーション」を目的に毎月読書会イベントを開催しております。 2020年3月から始まったこの取り組みも累計76回を超えました。 日々AIが進化して人間の仕事を代替していく時代だからこそ、読書という物理的な知的作業を通じて、「自分の頭で考えること」「自分の言葉でアウトプットする活動」を大切にしていきたいと考えております。
