第61回読書会 :なぜ働いていると本が読めなくなるのか

第61回読書会:なぜ働いていると本が読めなくなるのか

<第61回読書会活動記録>

開催日2025年3月19日
課題図書なぜ働いていると本が読めなくなるのか
著者名三宅香帆
出版社集英社

概要(Amazonから引用)

「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。 「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。 自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。 そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは? すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。

2025年3月19日に第61回読書会を開催しました。今回の課題図書は『なぜ働いていると本が読めなくなるのか(著:三宅香帆)』です。
開催記録として、参加者からの感想コメントを一部抜粋して掲載いたします。

アルゴリズムによって情報がパーソナライズ(最適化)されすぎる現代において、読書はあえて「効率の悪いノイズ」に触れる貴重な機会です。実用性だけを求めず、未知の分野に触れる活動そのものが脳を刺激し、思考のOSをアップデートする。この読書会における教養の定義を「視野を広げること」と再確認しました。
かつては「音読」が当たり前で「黙読」が発明だったこと、あるいは「円本」がインテリアとして機能していた歴史。時代とともに読書の意味が「娯楽」から「修養」、そして「自己啓発」へと移り変わる流れを知ることで、今の自分たちの読書スタイルを客観的に捉え直すことができました。
「仕事が忙しくて本が読めない」ことを社会のせいにせず、自分の生き方を自分で選択する。仕事一辺倒(全力)ではなく、家族、健康、趣味、そして読書といった複数のジャンルに目標を持つことで、人生のバランスを整える。現代は、自分の歩みたい目標を自分で決められる自由な時代であると再認識しました。
動画、SNS、セミナーなど、情報収集の手段は本以外にも溢れています。その中で、あえて本を選ぶ理由は何か。お金をかけずに楽しむ「避難所」としての図書館の価値や、大人が絵本を読むような「心の余白」など、効率一辺倒ではない情報の取り入れ方が、心の豊かさ(QOL)に直結すると感じました。
いつの時代も語られる「若者の読書離れ」。しかし、それはメディアの形が変わっているだけであり、本質的な「知りたい」という欲求は消えていません。仕事によって何かができなくなる不自由さを嘆くより、新しい仕事や環境の変化を「考えるチャンス」と捉え、柔軟に適応していく姿勢が大切だと思いました。

DPパートナーズでは、「多様性の広がり」と「コミュニケーション」を目的に毎月読書会イベントを開催しております。 2020年3月から始まったこの取り組みも累計76回を超えました。 日々AIが進化して人間の仕事を代替していく時代だからこそ、読書という物理的な知的作業を通じて、「自分の頭で考えること」「自分の言葉でアウトプットする活動」を大切にしていきたいと考えております。

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